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Posted by チェスト at

2013年02月06日

夫婦の絆

大学病院に入院していたとき

隣のベッドのおばさんのご主人さんが

毎日お見舞いに来てくれていた。




でも、めっちゃ 無愛想なご主人さんだった。




挨拶をしても ニコリともしてくれないし、

おばさんが治療のこととか説明してるのに

ウンともスンとも言わないし、

( なんだ!? なんだ!? このご主人 ) と思ってた。




ところが、ある日、




おばさんのテーブルの上に置いてある

リポビタンDの瓶に

すずらんの花が挿してあるのを見て

「 うわぁ~♫ 可愛いお花ですねぇ~ ♫ 」 と

声をかけると

おばさんは ニッコリと目尻を下げながら こう言った。





「 今日ね、主人が庭に咲いてた

このすずらんの花を切って持ってきてくれたのよ。

まだ地植えにしてたら花は咲くのに。

この花は、新婚旅行で北海道に行った時、

お宿の庭にキレイなすずらんが咲いていてねぇ~

思い出の花なのよ。そんな大事な花を

あの人ったら切ってきちゃったの 」って。




とっても幸せそうにすずらんの花を見つめる

おばさんのあの横顔が 今でも忘れられない。




それは ご主人の”愛”だった。




そして、そのご主人ったら

最後まで愛想はなかったけど

めっちゃ えぇ人やん!!!! と、思った(笑)




あのご夫婦の愛に触れ ほんの一瞬、

私の身体の痛みが消えたように感じた。




あれから12年経つ今でも

すずらんの花を見ると

あのご夫婦を思い出す。




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Posted by Teresa at 20:00ひとりごと